第2回コラム(三ツ矢ミニ四駆プロジェクト)

製造業における測定の重要性 ― ミニ四駆で実践する精密測定と品質向上

ミニ四駆でも変わらない、私たちの「測定」への向き合い方

ミニ四駆企業対抗戦のプロジェクトを進める中で、
私たちが最も時間をかけている工程があります。

それが 「測定」 です。

「ミニ四駆でそこまで測るの?」
そう思われるかもしれません。

ですが私たちにとって、
対象がミニ四駆であっても、製品であっても、
測定の考え方が変わることはありません。


速くなった理由を「説明できるか」

ミニ四駆のセッティングを変えたあと、
走行結果が良くなることはあります。

しかし、私たちはそこで満足しません。

  • なぜ速くなったのか
  • どこが変わったのか
  • その変化は再現できるのか

これを説明できなければ、
偶然の結果 になってしまうからです。

測定は「正解を探すため」ではなく、
理由を明らかにするための手段 だと考えています。

「測定前に条件を揃え、再現性を意識します」恒温恒湿室にて撮影


ミニ四駆は“測定の難しさ”がよく分かる

ミニ四駆は小さく、軽く、部品点数も限られています。
その分、わずかな違いが結果に大きく影響します。

  • 数ミリの位置差
  • わずかな歪み
  • 個体差によるばらつき

こうした要素は、
測定を行わなければ気づくことすらできません。

感覚だけで判断してしまうと、
「前は良かったのに、今回はダメ」
という不安定な状態に陥ります。

これは実際の製造現場でも同じです。


数値は“判断材料”、答えではない

測定結果は、ただの数字の羅列ではありません。

私たちは常に
「この数値は、何を意味しているのか」
を考えるようにしています。

  • 許容範囲内かどうか
  • なぜこのばらつきが出ているのか
  • 次にどこを改善すべきか

数値を見て終わりではなく、
次の行動につなげること が測定の本当の役割です。

「数値を確認しながら改善ポイントを洗い出します」


測定→検証→改善の繰り返し

ミニ四駆プロジェクトでは、
1回の測定で結論を出すことはほとんどありません。

  • 仮説を立てる
  • 組み替える
  • 測定する
  • 結果を比較する

この地道な繰り返しが、
安定した結果につながります。

派手さはありませんが、
この積み重ねこそが製造業の強さ だと考えています。


普段の仕事と何が同じなのか

この測定の考え方は、
私たちが日常的に行っている業務そのものです。

  • 加工結果を測定し
  • 図面や要求仕様と照らし合わせ
  • 次の工程や改善に反映する

ミニ四駆という題材を使うことで、
私たち自身も改めて
「測定が仕事の中心にある」
ということを再確認しています。

「測定結果をもとに次の方針を話し合います」


お客様にとっての“測定の価値”

測定は、
「精度が高いかどうか」
だけの話ではありません。

お客様にとって本当に重要なのは、

  • なぜこの結果になったのか
  • どこにリスクがあるのか
  • どうすれば安定するのか

きちんと説明できること だと私たちは考えています。

測定を通じて状況を“見える化”することで、
安心して次の判断ができる。

そのための測定であり、
そのための技術です。


ミニ四駆から広がる、仕事のご相談

この企業対抗戦をきっかけに、
「普段はどんな測定をしているのですか?」
「実際の製品でも同じ考え方ですか?」
といったお問い合わせをいただくことも増えてきました。

答えは、どちらも YES です。

私たちは

  • 製品の大小
  • 業界
  • ロット数

に関わらず、
測定を起点にしたものづくり を大切にしています。

もし

  • 品質に不安がある
  • 数値はあるが活かしきれていない
  • 改善の方向性に悩んでいる

そんなお悩みがあれば、
ミニ四駆の話からでも構いません。

お気軽にご相談ください。


次回予告

次回は、
「試作と検証を繰り返す理由 ― 製造業の品質改善は偶然に頼らない」
をテーマに、

  • 仮説の立て方
  • 試作時に見ているポイント
  • 失敗からどう改善しているか

についてご紹介します。

>>株式会社三ツ矢の詳細はこちら

『設計書や仕様書がなくてもOK!』

設計・開発から、製造・検査までワンストップ
お客様のニーズにあわせ「品質」「コスト」「納期」を考慮し
最適な加工要素をご提案させていただきます。

電話受付時間
平日 8:30~17:30
- 全国対応可能 -