垂直尾翼



依頼内容
ラムジェットエンジンの開発に使用される試験機の垂直尾翼について、寸法検査のご依頼をいただきました。
該当部品は、当社の協力工場にて製作されたもので、垂直尾翼およびそれに接合される胴体部が対象となっていました。
しかし、当初この部位が最終的に嵌合される接合部であることは、製造現場には正確に共有されておらず、その情報は伝達されていなかったそうです。
その結果、JAXA様による最終組立工程において、接合部の形状に問題があることが判明しました。
具体的には結合部分であることを知らなかったため、結合するための形状となっていなかったのです。
この問題を受けて、JAXA様より「結合部の寸法を詳細に確認し、その結果をもとに一部の部品を追加工したい」とのご要望が寄せられました。
そこで、当社が精密測定を担当することとなり、対象部品の詳細な寸法データを取得しました。
測定は慎重に行われ、現在の精確な形状を示すデータを提供いたしました。
その後、部品が追加工され、最終的に機体は問題なく組み上がりました。
結果として、JAXA様の高い技術基準に対応する品質を確保し、「HIMICO」の組立に貢献することができました。