レーザーマーカー用可変テーブル





製品概要
レーザーマーカー用可変テーブルは、製造ラインに組み込まれるレーザー刻印工程において、ワーク(被刻印物)の多品種化・形状多様化に対応しつつ、刻印位置の高精度化と段取り替え時間の短縮を実現するための専用テーブル装置です。
刻印工程におけるクオリティ安定性と生産性を高めるために、高剛性構造・多軸調整機構・柔軟なワーク固定手段を備えることを目的としています。
用途・適用分野
- 製造ラインでのレーザー刻印工程
電子部品、金属部品、樹脂部品など、製造ラインにおけるレーザー刻印(シリアル番号刻印、バーコード/QRコード刻印、ロゴ刻印、細線刻印など)工程に適用。 - 多品種ワークへの対応
ワークのサイズ・形状・高さが頻繁に変化する工程で、刻印位置ズレを防止しながら迅速な品種切替を必要とするライン。 - 細密刻印・高精度要求の現場
微細文字、極小ロゴ、精密なアライメントを要する刻印作業で、レーザー焦点位置誤差を最小化し、刻印精度を維持したい用途。
特長・構成要素
1. ステージ昇降機構
- ワーク高さやレーザー焦点高さに応じて上下調整可能
- 焦点位置を容易に合わせられ、段取り替え時間を大幅短縮
- 高剛性ガイドや位置検出機能により安定した昇降を実現
2. 角度(傾斜)調整機構
- テーブル面を傾斜可能とし、傾斜面や特殊形状ワークに対応
- 刻印角度を自由に設定可能で、刻印品質を安定化
- 強固なロック機構で設定角度を保持
3. 多品種対応設計・ワーク固定機構
- T溝、位置決めピン、吸着・クランプなど多彩な固定方式に対応
- 治具交換を最小化し、品種切替を効率化
- モジュール構造で将来の追加・拡張も容易
4. 高剛性・高精度構造
- 精密ガイドで位置決め精度を確保
- 安定した刻印環境を提供
導入メリット
- 多品種ワークへの柔軟対応
一台で幅広い形状・サイズに対応し、設備の汎用性を向上。 - 刻印品質の安定化
焦点ズレや角度誤差を防ぎ、常に均一な刻印を実現。 - 段取り替え効率の向上
昇降・傾斜調整で迅速に最適位置を設定でき、生産性が向上。 - 設備の拡張性・将来対応力
ワーク変更や工程追加にも柔軟に対応でき、長期的な投資価値を確保。 - コスト最適化
治具交換・不良発生の削減により、ランニングコストを低減。
導入事例イメージ
- 電子部品ラインでのシリアル番号刻印に導入し、焦点外れによる刻印ムラを解消。
- 自動車部品の鋳物や樹脂部品など、多品種工程において治具交換工数を半減。
- 曲面ワークへの刻印において、角度調整機構で鮮明な刻印を実現。
弊社の対応力・強み
- 一貫対応:設計から製造、据付、保守までトータルサポート
- 柔軟なカスタマイズ:昇降ストローク、角度範囲、テーブルサイズなど自由設計可能
- 高精度ノウハウ:精密機構設計と品質管理体制で安定した製品を提供
- 拡張性と保守性:将来のアップグレードや部品交換に配慮した構造設計
まとめ
レーザーマーカー用可変テーブルは、多品種・多様な形状のワークに対応しながら、刻印精度の安定化と段取り替え効率化を実現する装置です。
高剛性かつ高精度の構造設計と、昇降・角度調整を可能にする多機能ステージにより、製造ラインにおける刻印工程の信頼性と生産性を大幅に向上させます。